京大過去問 1988年 第2問(英文和訳)

/ 7月 23, 2020/ 英文和訳, 京大過去問, 難易度★, 同格, コロンとセミコロン, andの並べるもの/ 0 comments

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    【問題】

    次の文の下線をほどこした部分(1)(2)を和訳せよ。

     I think it is harder to write a good novel than a good poem. (1)The poem, or the kind of poem we write nowadays, is a single emotional spear-point, a concentrated effect that is achieved by leaving everything out but the emotion itself. But the novel can’t do this. In the novel, the emotion has to be attached to a human being, and the human being has to be attached to a particular time and a particular place, and has to do with other human beings and be involved with them. (2)I don’t think, in the last analysis, that the novelist and the poet are trying to do different things: they are both using language to say something about life in emotional rather than analytic terms. But whereas the poet relies on the intensity with which he can say it, the novelist relies on the persuasiveness with which he can show it. The poet says old age is sad; the novelist describes a group of old people.

     

    【和訳】

    私が思うに、よい小説を書くことはよい詩を書くことより難しい。(1)詩、つまり我々が今日書く詩のようなものは、単一の感情的な矛先ともいうべきもので、感情そのもの以外の全てを排除することによって達成される、集中的な効果である。しかし小説ではそうはいかない。小説においては、感情は人間に付随しなければならないし、その人間は特定の時間や特定の場所に付随し、他の人間と関係を持ち、共にストーリーを紡ぐ必要があるのである。 (2)結局の所、私は小説家と詩人が違ったことをしようとしていると思っているわけではない。両者とも言語を使って、分析的な表現ではなく感情的な表現によって、人生について何事かを述べようとしている。しかし、詩人はそれを詠む際の情熱に依存している一方で、小説家はそれを描写する際の説得力に依存している。詩人は加齢は悲しいと詠む。一方小説家は老人達を描写するのである。

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