東大和訳練習2 難易度★★★☆☆

/ 9月 26, 2017/ 東大過去問, 難易度★★★, 英文和訳, 強調構文/ 0 comments

   One of the best measures for judging the true complexity of a job is how easily it can be replaced by a machine. In the early days of the automation revolution, most people thought that technology would cause jobs to disappear from the bottom up. The factory, it seemed, would be the place this reduction would happen first. Assembly-line workers tightening the same few bolts would be swept away by machines doing the job faster, more efficiently and without complaint. Mid-level supervisors would fare better, since no robot would be able to manage the remaining workforce. Fewer manual laborers, however, would mean the loss of at least some managers. It would only be at the top ranks of the organization that jobs would be safe from machines.

2014年の東大過去問の(1)Bより。もともとは選択肢からの空欄補充問題でした。下線部を訳してください。

なんとなく分かったつもりでなく、正確に訳せているか必ず紙に書いてみた後で、以下の解答を確認してみてください。

 

ヒント

  1. 下線部を正確に訳すには、最初から読む必要があります。
  2. wouldの意味を考えましょう。
  3. いわゆる強調構文です(大ヒント!)
  4. 何がonlyなのか。
  5. safe from machineとはどういうことか。
  6. 知らない単語は辞書を引きましょう。

 

和訳

ある仕事がどれほど簡単に機械で代替できるかを考えれば、その仕事がどれほど複雑なものであるか、おおよそ正しく把握できる。オートメーション革命の初期には、機械化によって下位の職業から順に消え去ってしまうだろうと、多くの人が考えていた。そうした職の減少は工場において真っ先に起こりそうだった。同じ箇所のボルトを締めるだけの組み立てラインの労働者は、その仕事をより早く、より効率的に、不平も言わずこなす機械によって一掃されてしまうように思われた。中間管理職はましだろう。というのもロボットはロボット以外の残った労働者を管理できそうにないと思われたからだ。しかし肉体労働者が減れば、(少なくとも一部の)管理職は職を失うだろう。機械に職を奪われないのは、会社組織のトップクラスだけだと思われた。

解説

  1. 2文目が重要。「オートメーション革命(機械化革命)の初期」というのが、以降の文の時制の基準になります。
  2. 2文目のwouldは「当時(オートメーション革命の時)という過去から見た未来」を表しています。以降の文のwouldも全て同様です。3文目のit seemed(~のように思われる)=most people thought thatと考えられます。以降の各文の頭にも「Most people at that time thought that~」を補って考えると良いかもしれません。
  3. it isとthat(この文ではit beとthat)で挟まれた「at the top ranks of the organization」が強調したい部分。強調構文を解体して元に戻してみると、Jobs  would be safe from machines only at the top ranks of the organization.となりますね。
  4. 強調構文だと言われてしまえば簡単ですが、強調されている部分が前置詞句だとit, would, only ,be ,atのように、一見意味が薄い単語が続くので正確に読むのを諦めてしまう生徒が多いように思います。
  5. wouldは「過去から見た未来」であったり、「過去における意思」であったり、「仮定法」であったり、「現在における婉曲」であったりします。wouldを見たらとりあえず読み飛ばす(笑)、と言っていた生徒がいますが、読み飛ばすことによってスピードアップするのはやめましょうね。wouldの解釈を誤るのはわりと致命的です。

 

単語チェック

最後に単語をチェックしましょう。「今日の英文で使われた意味」が全部言えるかチェックしてみてください。

  • measure
  • complexity
  • replace
  • from the bottom up
  • reduction
  • assembly-line
  • tighten
  • be swept away
  • efficiently
  • complaint
  • mid-level supervisor
  • fare better
  • remaining
  • manual laborer
  • manager
  • organization

 

いかがでしたか?和訳あるいは単語に不安がある場合は、ページをブックマークして数日後に再確認してみましょう。

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