東大英語 合格までのフローチャート

/ 5月 10, 2020/ 未分類/ 0 comments

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前提条件

◆ 普通の高校英語の文法をざっくり理解していること

学校の英語がさっぱり分からないという状態では、望みがありません。学校の勉強をしっかりしましょう。進学校である必要はありません。学校の勉強で特に重要なのは文法です。

いわゆる「文法問題」は東大受験では重要ではありません。長文を読むための土台となる文法が大切です。例えばto不定詞や、文型や、関係代名詞といったものです。

◆ 学校の定期テスト用の勉強と受験勉強は全く違う

学校の勉強は大切だと言いましたが、学校の勉強ができるだけでは意味がありません。例えば、高校の定期テストなどは知っている文章が出題され、先に和訳が与えられていることが多いです。知っている文章の問題が解けるのは当たり前です。大切なのは初見の文章が読めることです。

◆ 勉強時間を多く取ることが嫌でないこと

私立大学の受験は、短期集中の勉強で合格することもありえます。芸能人の受験チャレンジなどもまれに合格しますね。ですが東大受験はそういった企画で合格した話はききません。ドラゴン桜も嘘です。ビリギャルのような勉強では東大には受かりません。

受験科目が多く、記述も多く、抜け道がありません。日本中の才能のある生徒が、それこそ幼児教育から中学受験、中学に入ってからも塾に通うなどして、努力し続けて入る学校です。最低でも2〜3年、全てを捨てて集中する気がないのであれば諦めましょう。

◆ リーディング>>>リスニング>ライティング>>>スピーキング

英語がペラペラ話せるにこしたことはありませんが、東大受験に求められているのはそういう能力ではありません。極論すれば日常会話などは、ネイティブの恋人と3ヶ月同棲すればペラペラになります。東大受験では品位のある文章を正確に読む癖をつけることが何より大切です。実践的な英語が重要などと言われて久しいですが、リーディング重視の傾向はずっと変わっていません。

◆ 「ざっくり理解する」は×、時間が掛かっても完璧に読めることが大切

東大生は、省庁に入る、最先端の研究に携わる、大企業で重要な契約をする、といった人材になるのですから、「ざっくり意味を掴む」などといった態度でテキストに向かう人間では困るんですね。もちろん合格にはスピードが必要ですが、正確でなければ意味がありません。

 

出題される問題から考察する

(1) A 要約 リーディング
  B 長文読解(空欄補充など) リーディング
(2) A 英作文 ライティング
  B 和文英訳 ライティング
(3) A リスニング(講義など) リスニング
  B リスニング(会話など) リスニング
(4) A 文法 リーディング
  B 英文和訳 リーディング
(5)   総合読解 リーディング
  • 見ての通り、形式は違ってもリーディングが重要です。
  • さらにほとんどの日本の高校生にとっては、文字で書いてあって理解できないものは、音で聞いても理解できません。リスニングやライティングの練習はもちろん必要ですが、土台にあるのはリーディングです。
  • リーディングとは結局は和訳です。英語のまま理解してもいいですが、和訳できないのならば、理解できていないということです。

 

勉強の順番

 

◆ 「単語」「和訳」「リスニング」の3要素を螺旋状に積み上げる

どれかを完璧にしてから、次の要素に進むというわけにはいきません。並行して、少しずつ積み上げるしかありません。

◆ 文法は土台

いきなり完璧にするのは難しいので、単語や和訳と平行してもよいですが、早めに文法を仕上げた方が良いと思います。

いわゆる『文法問題』の多くは、文法ではなく和訳力や語彙を問われています。そういったものは後回しで構いません。センター第2問のような一問一答形式の『文法問題』の勉強は基本的にしなくてよいです。

「文型」「関係詞」「不定詞」「品詞」「強調構文」「話法」といった、英文の構造を分析して理解するのに必要な文法の勉強をしてください。

◆ 勉強の中心は「和訳」

リーディングが何よりも大切です。またざっくり理解するのではなく、「正確に・完璧に・一語も疎かにせず」読むことが必要です。まずはじっくりと全訳する訓練から始めるのが、結局近道になります。

「要約問題」「総合問題」「長文問題(整序など)」も、和訳が付されていれば簡単に解けるはずですね。和訳があっても解けない人は国語の勉強から始めてください。結局、東大英語は「英文を正確に理解できるか」ということだけを問われているんです。

正確に理解できていれば和訳できるはずです。英文のまま理解するのはいいですが、「分かっているけど和訳できない」というのは通用しません。英語と日本語の構造上の違いから、多少の調整が必要になることはありますが、少なくとも英語の構造そのままで直訳することはできるはずです。

◆ 単語は『生』の文で覚える

単語帳はまとめて確認するために悪くないですが、実際の使われ方やニュアンスが分かりませんし、丸暗記はすぐに忘れてしまいます。

質の良い、大好きな文章を繰り返し読み、出てきた単語をすべて覚えることです。

◆ 過去問は『第4問【和訳】→第1問【要約】→それ以外』

繰り返し言っているように和訳できなければ、第1問・第4問・第5問は全てできません。リスニングやライティングも、和訳できないものは聴けませんし、書けません。

最初は第4問がある程度できるようになるまで、それだけで良いです。和訳できない状態で、要約問題や総合問題を解くのは時間の無駄です。

当サイトにも第4問がたくさん掲載されています。これを完璧に理解することです。最初は全然できないでしょうが、それで構いません。時間を惜しまず文の構造を分析してください。

最初は毎日数時間かけて1年分を解くらいで構いません。当サイトの東大和訳デイリートレーニングはもともとそう意味でつけたものです。全ての年度を解き終わったら、前に戻りましょう。2度目でも簡単ではないでしょう。

東大レベルの文がある程度和訳できるようになったら、要約問題や総合問題に手をつけましょう。文章が長くなっても、全ての文を完璧に理解することを心がけてください。和訳も要約も総合も、本質は変わらないんです。

◆ 英作文に時間を割きすぎないように

英作文は大切ですが、しっかり和訳できるだけの文法力と単語力があれば、特に対策しなくても3割くらいは得点できるでしょう。これを6割に持っていくのですが、配点バランスからしても、「1年間毎日1時間割く」などということは絶対にできません。

英語が得意で、得点源にしたいという人は、「和訳問題」「要約問題」「総合問題」の目処が立った後に、本腰を入れて勉強を始めるといいでしょう。

受験直前に集中的に、便利な表現や構文をストックするのがおすすめです。

◆ リスニングは耳コピ

『リスニングは慣れ』と信じて、漫然とたくさん聞いても、なんの効果もないです。『聞き流すだけでできるようになる』は詐欺です。

最初は東大の過去問などは難しすぎる上、面白くもないのでやめましょう。リスニングに関しては、過去問は実力試しくらいにしか使えません。教材は面白ければ何でも良いです。映画でも、英会話教室でも、Siriでも、Youtubeでもいいので、生の英語を何度も何度も聞いて、そっくり同じように発音してみることです。つながりや、強弱や、RLの音や、音の高低や、テンションや、身ぶり手振りまで、そっくりそのままです。

そういった練習を恥ずかしがるのは、中学生までにしましょう。日本人英語のままでは一生恥ずかしいですよ。

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