ESL-Podcast (379) でリスニング(和訳あり)

/ 2月 16, 2018/ リスニング, ESL-Podcast, 未分類, 医学部/ 0 comments

379回は手術や、入院に関する表現が出てきます。手術を受けるヒューが落ち着いているのに、友人のジュリアがあれこれと心配事を並べ立てるという、コメディーに典型的な対話です。

Julia:  Aren’t you nervous about your surgery next week?

Hugh:  No, it’s a routine procedure.  I don’t even need to be admitted overnight. 

Julia:  But aren’t you going under general anesthesia?  It’s not the same as local anesthesia, you know.

 

 

ESL-Podcastとは

このサイトに飛んで音声をダウンロードする必要があります。有料です・・・

ESL-Podcast公式サイト

とても有名なリスニング教材ですね。まとまった対話文が読まれ、Jeffが解説してくれます。全て英語ですが、とてもゆっくり、平易に説明してくれるので、英語中級者でも分かりやすいです。MARCHレベル以上の大学を受ける人にぴったりですね。東大を受験するなら、このくらいは聴き取れるようになりたいものです。とはいえ、かなり優秀な生徒でも最初は聴き取れず、苦戦するでしょう。でもくじけず聴き続ければ、少しずつ聞き取れるようになってきます。

この教材は誠実なJeffの人柄が愛されているようで、世界中で超定番のリスニング教材になっています。僕はリスニング教材はこれだけで十分とすら考えています。最近有料になってしまったのですが、安心できる組織が運営しているので、聞き流すだけで英語ができるなどと謳う怪しげな組織の高額な教材よりずっといいでしょう。20~30分の教材が全部で1800話ほど配信されているのですが、ESL-Podcastの中の、SELECT ENGLISHというコースは、15ドルで好きなエピソードを自由に15本選んで聴けるので、お試しによいかと思います。スクリプトと和訳があった方が勉強しやすいという方は、僕が紹介している回をダウンロードして聴いてもらうとスムーズでしょう。

これは僕の生徒の高校生にも聴かせています。特に気を付ける様に言っているのが、単語を一つ一つ読むのと、文章としてつなげて読むのでは、発音が違うということです。それを実感するために、一番下にあるように、スクリプトに記号や発音を書き込ませています。リスニングが苦手な人にとっては、「早すぎて聴き取れないこと」と「単語間のつながりの発音が理解できていない」ことです。

 

次のような手順で勉強してみてください。

①とにかく何も見ずに聴く(おすすめは頭を使わない作業をしながら聴くこと、机に座って聴いていると気が散ってしまいます)

②スクリプトを見ながら分からない単語を調べて、意味をとる

③印刷したスクリプトを見ながら、対話を聴きなおし、アクセント記号・発音・音のつながりで聞き取りにくいところに書きこみをする(この記事の下部の画像のように。カタカナで書いてあるところはもちろんカタカナの発音そのままではありません。自分で聴いて、自分なりにこう聴こえるというのをメモすることが大切です。)

④一文ずつ、ネイティブと同じ発音、つながり、スピード、表情で読めるように練習する。できればスクリプトを見ないで、(全文を一気に暗記する必要はない、その一文だけ、そのときだけで大丈夫です)言えるまで練習するといいです。

 

 

スクリプト

Julia:  Aren’t you nervous about your surgery next week?

Hugh:  No, it’s a routine procedure.  I don’t even need to be admitted overnight. 

Julia:  But aren’t you going under general anesthesia?  It’s not the same as local anesthesia, you know.

Hugh:  Yes, I know.  This is an out-patient procedure.  If the doctors don’t think I can go home the same day, they’ll just keep me under observation. 

Julia:  All the same, there may be complications. 

Hugh:  It’s supposed to be a low-risk procedure.  If there are post-op problems, I’m sure the doctors will take good care of me.

Julia:  But what if they release you too early from the hospital.  I’ve heard that these days doctors are under pressure to free up beds as soon as possible. 

Hugh:  It’s true that I may be impaired after the procedure, but my daughter will be there and I trust her judgment.  I’m sure she’ll make sure I’m fine to go home before I’m discharged.

Julia:  But what if…?

Hugh:  Don’t worry.  Nothing bad is going to happen.  If it does, you can say, “I told you so.”

 




和訳

Julia:  Aren’t you nervous about your surgery next week? (来週の手術、緊張してる?)

Hugh:  No, it’s a routine procedure.  I don’t even need to be admitted overnight.  (いや、決まりきった手術だからね。一晩の入院すらしないんだよ。)

Julia:  But aren’t you going under general anesthesia?  It’s not the same as local anesthesia, you know. (でも全身麻酔なんじゃないの?それって局所麻酔とは違うでしょ?)

Hugh:  Yes, I know.  This is an out-patient procedure.  If the doctors don’t think I can go home the same day, they’ll just keep me under observation.  (うん、分かってるよ。外来患者はそういう(全身麻酔だけどその日に帰るという)手順でやるんだ。もしも医者が当日に帰宅できないと判断したら、(その日は入院させて)経過観察し続けるだけだよ。)

Julia:  All the same, there may be complications.  (だとしても合併症があるかも。)

Hugh:  It’s supposed to be a low-risk procedure.  If there are post-op problems, I’m sure the doctors will take good care of me. (リスクの少ない手術のはずなんだよ。手術後に問題があれば、医者がいい処置をしてくれるはずさ。)

Julia:  But what if they release you too early from the hospital.  I’ve heard that these days doctors are under pressure to free up beds as soon as possible.  (でも医者が病院から帰宅させるのが早すぎたらどうするの?最近はできるだけ早くベッドを空けないといけないっていうプレッシャーを、医者が感じてるって聞くけれど。)

Hugh:  It’s true that I may be impaired after the procedure, but my daughter will be there and I trust her judgment.  I’m sure she’ll make sure I’m fine to go home before I’m discharged. (手術後に僕が体調を崩す可能性があるのは事実だけど、娘が病院に来てくれる予定だから、彼女の判断を信じるよ。僕がもう帰宅しても大丈夫って、退院前に娘が確認してくれるさ。)

Julia:  But what if…? (でも、もし・・・)

Hugh:  Don’t worry.  Nothing bad is going to happen.  If it does, you can say, “I told you so.” (心配ないよ。何も悪いことは起きないよ。もしそうなったら、君は「だから言ったでしょ」って言えるしね。)

 

 

 

単語

 

nervous 緊張している、神経質になっている
surgery 手術
routine 決まりきった
procedure 手続き、手順。ここでは手術を含めて一連の治療のこと。
be admitted 入院する
general anesthesia 全身麻酔
local anesthesia 局所麻酔
out-patient 外来患者。ハイフンなしのoutpatientでもいい。対義語はinpatient(入院患者)。

 

keep A under observation Aを観察下に置き続ける。ここでは退院させないということ。
all the same そうだとしても、だとしてもやはり
complication 合併症
be supposed to ~することになっている。~なはずである。
post-op opはoperation(手術)の短縮形。日本語でも手術のことをオペといいますね。postは「~の後」。post-opは「術後」。
take care of 世話する。処置する。
what if~ ~だったらどうする?
free up beds ベッドを空ける。新しい患者を次々に迎えるために、長い入院をできるだけさせないようにするのは、アメリカでも日本でも同じなんですね。
be discharged 退院する
be impaired impairで「傷つける」。be impaired(受身)で「傷つけられる」→「体調を崩す」。
make sure 確認する
I told you (so). 「だから言ったでしょう」「私の予想通りね」

 

 

 

発音

便宜上、日本語で読み方を表記していますが、もちろん正確ではありません。アルファベットでの綴りやほとんどの生徒の逐語的な読み方が、いかにネイティブの発音とかけ離れているかに気付いてもらうために、わざとこのように表記しています。他に表記のしようがないという理由もありますが・・・ ともあれ「単語を一つ一つ読むのと、文章としてつなげて読むのでは、発音が違う」ことを意識してください。そしてネイティブの音声を、一部ずつ取り出して繰り返し聴いて、自分で同じように発音できるよう、練習してください。恥ずかしがらずに口に出すことが上達のコツですよ!

 

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