英文法の超基本事項 1 〜主語+動詞〜
超超基本事項です。英語には様々な文型がありますが、全ての文は[主語]と[動詞]があります。そして疑問文でなければ、基本的に最初にある名詞が主語、主語の次が動詞になります。
当たり前のことだと感じるかもしれませんが、これが身にしみていない生徒がいかに多いことでしょう。
Ken likes apples.
×リンゴが好きなケン・・・
×ケンが好きなリンゴは・・・
○ケンはリンゴが好きだ。
極めて多い間違いは、上記のように動詞以降を主語にかけてしまうというものです。中学1年生にはまず『主語は動詞する』と訳すんだということを、口を酸っぱくして伝えなければなりません。
自分はこのような間違いをしないと思う生徒が多いでしょう。たしかにKen likes apples.くらいの英文であれば、間違う生徒はほとんどいないでしょう。ですが文が複雑になると、ある程度英語力があってもこの種の間違いを犯します。
The following table shows some results of a survey in which 800 Japanese primary school pupils were asked to give their impressions of their classroom teachers.(1994年 センター試験)
×以下の表が示す調査の結果は・・・
○以下の表は・・・という調査の結果を示している。
このように後ろに長く続くと、前の部分をまとめて主語と捉えてしまう傾向が、日本人にはあるんですね。ですが英語では主語と動詞は文中の比較的早い段階で終わります。
今は英文法が徐々に軽視されている流れにあると思いますし、文型などは帰国子女からは馬鹿にされたりします。ですが、英文読解の基本は文型による英文構造の理解です。
文型が分からなくても英語でおしゃべりはできるでしょう。ですが文型知識なしで、非ネイティブスピーカーが正しく英文を読み書きことはできません。入試でもなんとなく想像で5割くらい取れるようになったとしても、絶対に伸び悩みます。高得点は取れません。将来、論文を英語で書くことも出来ませんし、いい加減な英文ではビジネスでも馬鹿にされるでしょう。
僕はネイティブスピーカーとインターネットで話す授業を受けていますが、「とにかく文法が大切だ」とネイティブスピーカーにも言われます。単語を羅列するだけの、いい加減な『コミュニケーション英語』を話す人が本当に多いということです。
コミュニケーション重視が叫ばれる英語教育にあっても、一番大切なのは文型の理解ということを忘れないように!