気になる英語の豆知識 2 〜Macとは?Mcとは?〜
McとMacはケルト系の言語で『息子』という意味です。例えば、有名なMcDonaldであれば、『ドナルドさんの息子』という意味です。苗字というものが定着していなかった頃は、こうして人を呼びならわしていたんですね。例えば、Maurice MacDonaldであれば、『ドナルドさんの息子のモーリスさん』という意味だったということです。それが今では(ドナルドさんの息子でなくても、その子孫全部を表す)苗字として定着してしまったということです。
- McDonald→『ドナルドさんの息子』
- Maurice MacDonald→『ドナルドさんの息子のモーリスさん』
繰り返しになりますが、今では単なる姓の一つです。Maurice MacDonaldさんの父親がDonaldさんというわけではありません。
McDonaldであれば、MとDが大文字ですね。これはMcとMacがもともと『息子』という意味の独立した単語だったからです。それが現代英語ではくっ付いてしまっていますが、独立の語だった名残が残っているんですね。こうした歴史が閉じ込められている言葉は面白いですね。
本来はMcはアイルランド系であることを示唆、Macはスコットランド系であることを示唆します。どちらもケルト系の民族ですね。例えばビートルズのポール・マッカートニー(Paul McCartney)はアイルランドにルーツを持ちます。またGHQのダグラス・マッカーサーDouglas MacArthurはスコットランド貴族の家系です。
- Mc→アイルランド系
- Mac→スコットランド系
She said to him, ‘On your birthday, McCreedy, what do you want to do?’ She always called him McCreedy. You would have thought by now, after being his wife for so long, she should have started to call him John, but she never did. (中略) ‘Go back to Ireland,’ he said. ‘That’s what I’d like. Go back there for ( 3 ).’
2001年の東大問題です。主人公のMcCreedyはロンドンで生活しているのですが、都会での生活に漠然とした不安と違和感を感じています。そして生まれながらのロンドンっ子である妻子とも心が離れていきます。妻は夫である彼のことを、名ではなく姓の、McCreedyと呼びますが、これがアイルランド出身の夫を小馬鹿にした感じがあるんですね。こうしたちょっとした知識が文章の味わいを感じ取る力になりますし、そうした部分を東大の問題は意外とついてくるんです。
はじめまして。
家庭教師について興味があります。
よろしくお願い致します
返信が遅れて申し訳ありません。家庭教師に関しては、ryujutanakake@yahoo.co.jpにご連絡ください。