気になる英語の豆知識4 〜canとcan’tって聞き分けにくくない?〜
ネイティブスピーカーに聞いた所、「実は自分たちも聞き取れないことがあるんだ」とのことです。もちろん単語としてcanとcan’tを聞けば分かりますが、実際の会話の中で早く発音される時には聞き取れないこともあるそうです。
僕自身、聞き分けられないのは「自分のリスニング力がないせいだ」「英語に慣れないせいだ」と思っていたのですが、ネイティブスピーカーも聞き取れないことがあると聞いて、少し安心しました。
基本的には文脈だそうです。確かに文脈でどちらか分からないことはあまりないですね。
聞き取れなくて、しかも文脈上分かりにくい時は聞き直すしかないですね。実際にcanとcan’tを聞き直す場面というのは、多々あるそうです。
- You can?↑ Or you can’t?↓
- You can?↑ Or you cannot?↓
このような感じで聞き返せばよいでしょう。もちろんこの場合はゆっくりハッキリ発音する必要がありますね。
単体で読めば、当然canとcan’tの違いは、『t』の音ということになります。しかし実際の会話の中で早く読まれた時の違いは『t音』ではありません。
発音の違いは2点
- 『a音』の発音が違う
- 単語の後の空白の時間が違う
上述の通り『t音』はほとんど関係ありません。『t音』に集中して聞き分けようと必死になっても無駄。徒労に終わるでしょう。
- canは『カン』
- can’tは『キャン』
お分かりでしょうか。『カ』と『キャ』の違いです。『a音』の違いというより『ca』の発音の違いとも言えますね。
もちろんこの違いは極めて微妙なものです。慣れないと簡単には聞き取れないでしょう。しかし『t音』に注目するより『a音』に注意してリスニングの練習をした方が意味があります
- canの後は『空白なし』
- can’tの後は『空白あり』
つまりcanは『カン』、can’tは『キャン・』となるわけです。
繰り返しになりますが、『t音』を聞き分けようとしてもあまりうまくいきません。canあるいはcan’tの後にほんのワンテンポ空白があるかどうかに着目してみましょう。ただしこの空白もごくごく短いものです。