Democracy is unthinkable without the ability of citizens to participate freely in the governing process. Through their activity citizens in a democracy seek to control who will hold public office and to influence what the government does. Political participation provides the mechanism by which citizens can communicate information about their interests, goals, and needs, and create pressure to respond.
Voice and equality are central to democratic participation. In a meaningful democracy, the people’s voice must be clear and loud ー clear so that policymakers understand citizen concerns and loud so that they have to pay attention to what is said. Since democracy implies not only governmental action in response to citizen interests but also equal consideration of the interests of each citizen, democratic participation also must be equal.
No democratic nation ー certainly not the United States ー lives up to the ideal of participatory equality. Some citizens vote or engage in more active forms of participation. Others do not. In fact, a majority of Americans undertake no other political activity aside from voting. In addition, those who do take part are in important ways not representative of the citizenry as a whole. They differ in their social characteristics and in their needs and goals. Citizen activists tend to be drawn more from more advantaged groups ー to be well-educated and wealthy and to be white and male. The voice of the people as expressed through participation thus comes from a limited and unrepresentative set of citizens.
*From Voice and Equality by Henry E. Brady and Kay Lehman Schlozman et al., Harvard University Press
【第一段落】
① 民主主義においては市民が政治に参加することが必須である。
② 市民の政治参加とは:誰が政治を担うを決め、政府が行うことに影響を与えること(民主主義の根幹)
③ 市民の政治参加のメカニズムの構築:政治参加によって、関心・目標・必要に関する情報を発信し、それに応えるよう政治家にプレッシャーを与える→そうすることで政治参加のメカニズムが構築されていく
前半を引き締めて、後半に解答の重点を置くとよいと思います。『言論の自由』については、表現として広すぎる気がします。本文のvoiceはこの文章の表題でもあり『政治に対して声を上げること』だと思われます。また『国民の利害の平等な反映が保証されなければならない』が表現としてギリギリです。『利害の平等な反映』はequal consideration of the interests of each citizenを指しているのでしょうが、『全ての市民の利益が平等に考慮されるべき』であることと、『利害の平等な反映が保証されねばならない』というのは別な気がします。保証されねばならないのは『政治参加の平等』であって、『利害の平等な反映』ではないからです。
民主主義は、言論の自由だけでなく、国民の利害の平等な反映が保証されなければならない。しかし実際には投票以外の政治参加が均等になされている国はない。(73字)
Hiroakiさん、ありがとうございます。いつもながらしっかりした解答だと思います。文がしっかりしていて読みやすいです。僕が採点するのであれば、10点中5~6点くらいにします。
前半を引き締めて、後半に解答の重点を置くとよいと思います。『言論の自由』については、表現として広すぎる気がします。本文のvoiceはこの文章の表題でもあり『政治に対して声を上げること』だと思われます。また『国民の利害の平等な反映が保証されなければならない』が表現としてギリギリです。『利害の平等な反映』はequal consideration of the interests of each citizenを指しているのでしょうが、『全ての市民の利益が平等に考慮されるべき』であることと、『利害の平等な反映が保証されねばならない』というのは別な気がします。保証されねばならないのは『政治参加の平等』であって、『利害の平等な反映』ではないからです。
後半に『政治参加の均等』という内容は書かれているので、あとは『政治参加が均等になされていない理由』を書けば完璧な解答になるのではないでしょうか。
民主主義は、市民の自由且つ平等な政治参加が必須であるが、実際は、限定された一部の市民の意見が反映されており、その理想に沿う国家は存在しない。(70字)
kkさん、要約を送って頂きありがとうございます。
完璧な要約だと思います。僕が採点官であれば満点にします。
当サイトの解答との違いについて、一言フォローさせてください。『一部の市民』というのが『恵まれた階層である』という内容に当サイトでは触れており、kkさんの解答では触れていません。これは微妙な所です。市販の問題集などを確認した所、ここに触れているものと触れていないものがありました。
本文で言えば、第3段落の後半『彼らは社会的に特殊な性質を持つ人々であり、求めるものも目指すものも異なるのである。市民活動家は主に恵まれた階層の生まれであり、良い教育を受け、裕福で、白人で、男性であることが多いのである。したがって、政治参加を通じてあがる声は、一部の特殊な市民によるものなのである。』の部分ですが、かなりの字数を割いており、内容的にも『なぜ一部の市民活動家の声が一般市民の声を代表しないのか』というのは重要です。そのため当サイトでは要約に含めています。
ただ筆者のこの主張は、アメリカを念頭におきつつ、全ての民主国家について述べているので、『白人』などという言葉を要約に含めることはできません。では白人であることだけを除き、『良い教育を受け、裕福で、男性であること(=恵まれた階層)』を全ての民主国家に当てはまる市民活動家の特徴として要約に含めてよいのかというのも悩み所です。ここでは筆者は明らかにアメリカ(あるいは欧米)のことを述べているからです。kkさんはこうしたデリケートな部分を『限定された』とまとめて解答を作ったのだと思います。このセンスも素晴らしいです。
いずれにしてもkkさんの解答は十分に合格点に達していると思います。