東大過去問 1983年 第1問(要約)

/ 2月 20, 2020/ 東大過去問, 第1問(要約), 過去問/ 4 comments

【問題】

次の文章を読み、その要旨を80字から100字の日本文で書け。ただし、句読点も字数に数える。

It is a matter of argument whether we should wonder at the speed with which human kind has mastered a hostile environment, and so created the industrialized world we now inhabit, or, alternatively, despair at the almost agonizing slowness with which primitive man raised himself from such a low position to one of comparative plenty. The “take-off” to self-sustaining industrial growth was achieved towards the end of the eighteenth century. Yet the initial take-off to settled societies, when man (homo sapiens) first began to exploit his biological resources as a rational creature, took place as long ago as the New Stone Age. It was then that the key discoveries were made, or rather came into widespread use: how to grow crops; how to herd, breed and exploit animals; how to use tools; how to pass from mere defence against nature to attack; and in particular how to organize the collective power of the group. These gigantic intellectual leaps, which involved the concept of planning and the development of a sense of time, were more difficult than anything we have performed since. Hence our wonder. But we are also bound to ask why it was that Stone-Age man, having broken through the prison of his environment at a number of related points, took such a long time to make full use of his victories. Should not the process of the ever-increasing speed of development have begun thousands of years ago, instead of a mere hundred?

 

【単語】

 

 

【和訳】

人類が敵対的な環境を征服し、今我々が暮らしているような工業化社会を形成した、そのスピードに驚嘆すべきか、それとも逆に、原始人類がかつての低い地位から、比較的豊かな地位にまで成長した過程が、ほとんど苦悩に近いようなゆっくりとしたものだったことに絶望すべきかは議論の別れるところである。自分の生活を支えるための工業的発展への「離陸」は18世紀の終わり頃に達成された。しかし定住社会への重要な離陸が始まった時期は、人類(ホモサピエンス)が初めて、理性的生物としての生物学的能力を利用し始めた時期であるが、それは新石器時代までさかのぼる。鍵となる発見がなされた、というよりも、それが広く使用されるようになったのがこの時期だった。どのように作物を育てるか、どのように動物を集め、繁殖させ、利用するか、どのように道具をつくるか、どのように自然からただ身を守るだけでなく、自然を攻撃に転じるか、そして特筆すべきは、どのように集団の力を結集するか、という方法の発見である。こうした、計画の概念と時間感覚の発展を含めた、膨大な知的飛躍は、我々人類が達成してきた何よりも困難だったのである。だから我々は驚嘆するのである。しかし、なぜ先程述べた数多くの点において、環境の牢獄を打ち破った石器時代の人類が、その勝ち得た成果を存分に活用するのに、あれほどの長い時間がかかったのか、と問わずにはいられないのも確かである。加速し続ける発展の過程は、たった百年前でなく、数千年前に始まっていてもおかしくなかったのではないだろうか。
 

【要約】

人類が計画的概念と時間の感覚に関わる大きな知的飛躍を遂げたのは、新石器時代だった。しかしその成果を活用し、18世紀の終わりに環境を制御した工業発展を果たすまでには随分時間かかったように思われる。(98字)

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4 Comments

  1. 人類の進歩は速かったと言えるだろうか。新石器時代の文明的な定住生活が確立という最大の革新から18世紀の工業社会の到来まで数千年を要したのは長すぎないだろうか。(79字)

  2. 解答を投稿してから、とんでもないミスに気づきました。制限字数を誤解していました。

  3. それと、「定住生活が確立」は「定住生活の確立」とすべきところでした。

  4. 再度、字数に留意して、作り直してみました。

    人類が、新石器時代に定住、農耕、牧畜、道具の使用、自然を制御すること、集団化に加え、時間管理などの進歩を遂げてから、18世紀に工業化により永続的な発展を可能にするまで、数千年を要したのは長すぎた。(98字)

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