京大過去問 1987年 第1問(英文和訳)

/ 7月 4, 2020/ 英文和訳, 京大過去問, 挿入, 構造が見えにくい, 難易度★★★★★, 関係詞, 並列/ 0 comments

  • 解答は下部にあります。
  • 問題文をPDFで印刷できます。
  • 間違いの指摘や添削依頼や質問はコメント欄に。

【問題】

次の文の下線をほどこした部分(1)(2)を和訳せよ。

We can view utterances as acts of various kinds and the exchanges of utterances that we call conversations as exchanges of acts. However, we may well ask how we can make such exchanges without achieving some prior agreement concerning the very principles of exchange. In fact, we do not. We are able to converse with one another because we recognize common goals in conversation and specific ways of achieving these goals.
We can perhaps maintain that the overriding principle in conversation is one commonly called the cooperative principle: (1)”Make your conversational contribution such as in required, at the stage at which it occurs, by the accepted purpose or direction of the talk exchange in which you are engaged.” You must therefore act in conversation in accord with a general principle that you are mutually engaged with your listener or listeners in an activity that is of benefit to all, that benefit being mutual understanding.
We can list four maxims, or basic rules, that follow from the cooperative principle: quantity, quality, relation, and manner. The maxim of quantity requires you to make your contribution as informative as is required. The maxim of quality requires you not to say what you believe to be false or that for which you lack adequate evidence. Relation is the simple order: be relevant. Manner requires you to avoid obscurity of expression, and to be brief and orderly.
Of course, (2)everyday speech often occurs in less than ideal circumstances. Speakers, it is to be pointed out, do not always follow the basic rules we have described, and as a result, they may imply, intentionally or otherwise, something rather different from what they actually say. They may violate, take unfair advantage of, or choose not to observe one of the rules, or two of the rules may clash in a particular instance.

【和訳】

発言は多様な行為と見なすことができるし、我々が会話と読んでいる発言の交換は行為の交換と見なすことができる。しかし交換の原則そのものに関して事前の合意がないままに、どのようにその交換がなされうるのかについて、疑問に思ってもおかしくない。だが現実には、そのような疑問を抱くことはない。我々が互いに会話を交わすことができるのは、我々が会話における目的を共有しており、目的を達成するための一定の方法を認識しているからである。
会話において最も重要な原則は、一般に協力原則と呼ばれるものであるといって良いだろう。(1)つまり『その発言がなされる段階で、自身が参加している会話における共通の目的や方向性に照らして、必要とされるような会話上の貢献をしなさい』という原則である。したがって会話においては、自分と聞き手の双方が参加者全てにとって有益である行為に携わっており、その利益とは相互理解である、という一般原則に沿うように振る舞わねばならない。
協力原則から導かれる4つの原理、つまり基本的なルールを挙げることができる。すなわち量・質・関係・作法である。量のルールとは有益な情報を必要な分だけ提供するということである。質のルールとは、誤りだと思う事や十分な証拠に欠ける事を言わないということである。関係のルールとは、関連性のある発言をする、というシンプルな規則である。作法とは曖昧な表現を避け、簡潔で順序立った発言をすることである。
もちろん、(2)日常的な会話はしばしば理想的とは言い難い環境で起こる。指摘しておかねばならないのは、話者は上述の基本ルールに必ずしも従うとは限らないということである。結果として、意図的にせよ意図的でないにせよ、話者は実際の発言とは幾分異なることを暗に述べているかもしれない。話者は基本ルールのいずれかを破ったり、濫用したり、遵守しないことに決めているかもしれない。あるいはまた基本ルールのうち2つが、場合によっては、両立しえないかもしれないのである。

(Visited 1,181 times, 2 visits today)
Share this Post

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*
*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)